プレビュー
%
READ

仕事から帰ると、リビングから笑い声が聞こえてきました。キッチンでは二人の住人が、何かを作りながら話しています。

「おかえりなさい」「ただいま。お先に失礼します」。それだけ言って、自分の部屋のドアを閉める。今日はもう、誰かと話す元気が残っていません。けれどベッドに腰を下ろしてから、ふと考えてしまうのです。今の、感じが悪かったかな。もう少し輪に入ったほうがよかったのかな。

人と暮らすことを考えたとき、こんな場面を想像して足が止まる人もいるでしょう。この記事では、その「仲良くならなきゃ」という思いを、少しほどいてみます。

🌙 ためらいの正体は、「社交性」への不安かもしれない

シェアハウスと聞いて、リビングに集まって夕食を囲む、にぎやかな光景を思い浮かべる人は多いと思います。そうした時間を楽しむ人もいますし、住人同士の交流を大切にしている物件もあります。

ただ、その光景が鮮やかに浮かぶほど、「自分はあの輪に入れるだろうか」と考えてしまう。人と暮らすことへのためらいは、共同生活そのものより、「いつも社交的でいなければならない」という思い込みから来ているのかもしれません。

話すのが嫌いなわけではない。でも、毎晩となると疲れてしまう。初対面の人と打ち解けるまでに時間がかかる。そうした性格は、直すべき欠点ではありません。暮らしの中でどのくらい人と関わりたいかは人によって違いますし、同じ人でも、日によって変わるものです。

👋 挨拶だけの関係にも、意味がある

朝、洗面所ですれ違って「おはようございます」。夜、玄関で「おかえりなさい」。会話と呼べるほどではない、ほんの数秒のやりとりです。

それでも、挨拶だけの関係には確かな手ざわりがあります。顔と名前が一致している。今日も元気そうだと、なんとなく分かる。大きな荷物を抱えていたら、ドアを押さえてくれる。深く知り合っていなくても、お互いを「知らない人」ではなく「同じ家の人」として扱っている状態です。

友達とは言えない。でも、他人でもない。その間にある関係は名前をつけにくいぶん見過ごされがちですが、暮らしの安心感は、案外このあたりから生まれているのかもしれません。

仲良くなることを目標にしなくても、挨拶を交わす相手がいるだけで、家の空気は少し変わります。

🚪 一人の時間は、伝え方で守れる

とはいえ、誘われたときにどう断ればいいか分からない、という悩みもあるでしょう。大切なのは、断ることそのものより、相手が「拒まれた」と受け取らない伝え方です。たとえば、こんな一言があります。

  • 「今日は早めに休みたいので、また声をかけてください」
  • 「平日の夜は、一人で過ごすことが多いんです」
  • 「次の週末なら、少し顔を出せそうです」

理由を詳しく説明する必要はありません。自分のペースを短く伝えておけば、相手も誘い方を調整しやすくなります。

自分が誘う側になったときも同じです。断られたら、それ以上は聞かない。部屋で過ごしている人を、無理に呼び出さない。一人の時間をお互いに尊重することも、人と暮らすうえでの大切な配慮です。

なお、共用部の使い方や生活音、掃除の分担といったルールやマナーは、仲の良さとは別の話です。交流が少ないこと自体は問題ではありませんが、こちらは住む人みんなが心地よく過ごすための約束として、物件ごとの決まりに沿って守っていきたいところです。

🧭 自分に合う関わり方を見つけるために

人との関わり方は、住まいを選ぶ段階からある程度選べます。

住人同士の交流を大切にしている物件もあれば、それぞれの生活を尊重する方針の物件もあります。入居人数や共用部の広さ、イベントの有無や参加の扱いも、物件によってさまざまです。気になる物件があれば、内見のときに共用部の様子を見たり、住人同士の関わり方について運営事業者に聞いたりしてみるとよいでしょう。ハウスルールや個室のプライバシーなど、入居前に確かめたい点は「シェアハウス入居前にチェックすべき5つのポイント」でも紹介しています。

もうひとつ覚えておきたいのは、関わり方は入居後に変わってもいいということです。最初は挨拶だけだった相手と、ある日キッチンで料理の話が弾むこともあります。反対に、忙しい時期は一人の時間を増やしてもかまいません。最初から関係の形を決めておく必要はないのです。

🎯 まとめ|仲良くなるより、先にあるもの

人と暮らすことは、住人全員と友達になることではありません。挨拶を交わし、相手の時間を尊重し、困っていそうなときに少し手を貸す。そのくらいの関係でも、同じ家で暮らす安心は育っていきます。

仲良くなれたら、それはうれしいこと。でも、なれなくても、ここにいていい。そう思える家なら、気負わずに帰ってこられるはずです。あの夜、「おかえりなさい」とだけ返して部屋に戻ったことも、きっと感じの悪いことではありませんでした。

自分のペースのまま人と暮らせる住まいを探してみたい方は、東京シェアハウスで物件を見てみてください。物件ごとの紹介から、共用部の雰囲気や運営方針の違いが見えてきます。暮らし方の詳しいことは、各物件の運営事業者に問い合わせることができます。

東京シェアハウス編集部

関連記事
テラスが暮らしを豊かにする:【宮前平テラス】
四季折々の風景が楽しめる宮前平 今回ご紹介するのは、2017年2月にオープンした全25世帯の新...
個性を育む、住まい。:SHARE TRAX 宮崎台
シェアハウスでのマナーまとめ|共同生活を快適にするルールとは?
シェアハウスでの暮らしに憧れはあるけれど、「ルールやマナーって厳しいの?」と気になる人...
ご注意

*当社では特定物件の運営管理及び入居の仲介は行っておりません。特定の物件に関するご質問や入居に関するご質問は、サイト上のお問合せフォームから各運営事業者様宛てに直接お問い合わせ下さい。
また、運営事業者様のご連絡先などのご案内は行っておりません。予めご了承下さい。
*個人情報保護については弊社プライバシーポリシーをご覧下さい。